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	<title>難聴 アーカイブ - 新あさくさ商店街</title>
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	<description>猫と台所の買い物帖</description>
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		<title>耳の聞こえと食べもの。英語の論文4本を、日本語で読む</title>
		<link>https://new-asakusa.com/kiji/1735/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[hideki.maejim]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 31 Aug 2026 00:48:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[難聴]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>耳の聞こえと食べものの関係を調べた論文を、4本えらびました。どれも英語の論文です。ここでは、その中身を日本語にして並べます。効く・効かないを決める記事ではありません。どこまでわかっていて、どこからわかっていないのか。それ [&#8230;]</p>
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]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><!-- 投稿の「カスタムHTML」ブロックに、この下の全部をそのまま貼ってください --></p>
<div class="eiyo">
<p class="lead">耳の聞こえと食べものの関係を調べた論文を、4本えらびました。どれも英語の論文です。ここでは、その中身を日本語にして並べます。効く・効かないを決める記事ではありません。どこまでわかっていて、どこからわかっていないのか。それをそのまま書きます。</p>
<section class="box">
<h2>この記事に出てくる4本</h2>
<ul>
<li>野菜や魚の多い食べ方をしている人ほど、あとで耳が遠くなりにくかった、という大きな研究。ただし「食事が原因だ」とまでは調べていません。</li>
<li>葉酸のサプリを3年のむ試験。差は出ましたが、とても小さい差でした。</li>
<li>耳鳴りにイチョウ葉。12件の試験を集めても、はっきりしませんでした。</li>
<li>突発性難聴に鍼。よい数字が出ていますが、そのまま受け取れない理由があります。</li>
</ul>
</section>
<section class="box">
<h2>はじめに：論文といっても、強さがちがいます</h2>
<dl>
<dt>試験管や動物の研究</dt>
<dd>細胞やネズミで起きたこと。人でも同じことが起きるかは、まだわかりません。</dd>
<dt>観察研究</dt>
<dd>たくさんの人を長く追いかけて、「よく食べていた人ほど◯◯が少なかった」と数える方法です。関係は見えますが、それが原因とはかぎりません。</dd>
<dt>くじ引き試験（ランダム化比較試験・RCT）</dt>
<dd>くじ引きで2つのグループに分けて、片方にだけ試します。原因と結果に、いちばん近づける方法です。</dd>
<dt>まとめて調べたもの（システマティックレビュー・メタ分析）</dt>
<dd>同じテーマの試験を全部集めて、全体を見ます。ただし、集めた試験より確かにはなりません。</dd>
</dl>
</section>
<article class="paper">
  <span class="no">論文 1</span></p>
<h2>野菜や魚の多い食べ方をしている人は、あとで耳が遠くなりにくかった</h2>
<p class="hitokoto">アメリカで、8万人以上の女性を22年間追いかけた研究です。ふだんの食事に点数をつけて、点数の高い人と低い人で、そのあとの聞こえをくらべました。</p>
<ul class="facts">
<li class="type">観察研究</li>
<li>81,818人</li>
<li>22年（1991〜2013年）</li>
<li>アメリカ・女性看護師</li>
</ul>
<h3 class="q">どんな研究？</h3>
<p>何かを飲ませたり食べさせたりはしていません。ふだんの食事を答えてもらい、それを長く追いかけただけの研究です。始めたときの年齢は27歳から44歳でした。</p>
<p>食事には、地中海食・DASH食・AHEI-2010という3つのものさしで点数をつけています。どれも、野菜、果物、豆、魚、精製していない穀物が多く、赤い肉や砂糖の少ない食べ方ほど、点数が高くなるものさしです。</p>
<h3 class="q">何がわかった？</h3>
<p>点数がいちばん高かったグループでは、いちばん低かったグループにくらべて、中くらい以上の難聴になった人が3割ほど少なくなっていました。</p>
<p>たとえば、点数の低いグループで100人のうち10人が難聴になるとします。そのとき、点数の高いグループでは7人くらいだった、という差です。聴力検査のデータがある人だけで見ると、差はもう少し大きくなりました。</p>
<p class="fine">元の数字：地中海食で0.70倍（95%信頼区間 0.60–0.82）、DASH食で0.71倍（0.61–0.83）、AHEI-2010で0.79倍（0.69–0.91）。聴力検査データのある33,102人では0.63〜0.71倍。</p>
<div class="limit">
<h3>ここまでは言えません</h3>
<p>食べ方を変えれば耳が守れる、とは言えません。健康的な食事をしている人は、たばこ、運動、体重、病院にかかる回数もちがうことが多く、その影響を計算で完全に取りのぞくことはできないからです。</p>
<p>それに、調べたのは女性の看護師さんだけです。男性や、ほかの仕事の人で同じかはわかりません。また、すでに聞こえにくくなった人が食事で戻ったかどうかは、この研究では調べていません。</p>
</p></div>
<p class="orig">原文：<span class="en">Adherence to Healthful Dietary Patterns Is Associated with Lower Risk of Hearing Loss in Women.</span> J Nutr. 2018;148(6):944–951.<br />
  <a href="https://doi.org/10.1093/jn/nxy058" rel="noopener" target="_blank">doi.org/10.1093/jn/nxy058</a>（要旨は無料で読めます）</p>
</article>
<article class="paper">
  <span class="no">論文 2</span></p>
<h2>葉酸を3年のむと、聞こえの衰えが少しだけゆっくりになった</h2>
<p class="hitokoto">オランダで728人を、くじ引きで2つに分けた試験です。差は出ました。ただし3年で0.7デシベルという、とても小さい差です。</p>
<ul class="facts">
<li class="type">くじ引き試験（RCT）</li>
<li>728人</li>
<li>3年（2000〜2004年）</li>
<li>オランダ・高齢者</li>
</ul>
<h3 class="q">どんな研究？</h3>
<p>血のなかのホモシステインという物質が高めの高齢者728人を、くじ引きで2つに分けました。片方には葉酸を1日800マイクログラム、もう片方には見た目が同じ偽の錠剤（プラセボ）を、3年のんでもらいます。</p>
<p>本人も、聞こえを調べる人も、どちらをのんでいるか知りません。思いこみが結果に入らないようにするためです。</p>
<h3 class="q">何がわかった？</h3>
<p>会話で使う低い音の聞こえが、3年のあいだに、葉酸のグループでは1.0デシベル、偽薬のグループでは1.7デシベル下がりました。差は0.7デシベルです。高い音のほうには、差はありませんでした。</p>
<p class="fine">元の数字：低音域の閾値上昇 1.0dB 対 1.7dB、差 −0.7dB（P=0.020）。高音域は差なし。</p>
<div class="limit">
<h3>ここまでは言えません</h3>
<p>0.7デシベルという差は、日常のくらしで本人が気づく大きさではないと考えられます。</p>
<p>それに、この試験が行われたころのオランダでは、食品に葉酸を足すことが禁じられていました。参加者の葉酸の状態は、アメリカの人のおよそ半分だったと書かれています。もともと葉酸が足りている人で同じことが起きるかは、この試験からは言えません。論文を書いた人たち自身も「葉酸を強化している国での確認が必要だ」と述べています。</p>
<p>すでに聞こえにくくなった人を治す試験でもありません。</p>
</p></div>
<p class="orig">原文：<span class="en">Effects of Folic Acid Supplementation on Hearing in Older Adults: A Randomized, Controlled Trial.</span> Ann Intern Med. 2007;146(1):1–9.<br />
  <a href="https://doi.org/10.7326/0003-4819-146-1-200701020-00003" rel="noopener" target="_blank">doi.org/10.7326/0003-4819-146-1-200701020-00003</a></p>
</article>
<article class="paper">
  <span class="no">論文 3</span></p>
<h2>耳鳴りにイチョウ葉。12件の試験を集めても、はっきりしなかった</h2>
<p class="hitokoto">よく話題になる素材です。世界中の試験を集めて評価しているコクランという団体が、まとめて調べました。</p>
<ul class="facts">
<li class="type">まとめて調べたもの</li>
<li>12件・のべ1,915人</li>
<li>2022年11月</li>
<li>確からしさ：低い〜とても低い</li>
</ul>
<h3 class="q">どんな研究？</h3>
<p>耳鳴りにイチョウ葉エキスを使った試験を、12件集めました。そのうち11件は、見た目が同じ偽薬とくらべたものです。</p>
<h3 class="q">何がわかった？</h3>
<p>耳鳴りのつらさ、音の大きさ、暮らしのしやすさ。どれについても、偽薬とくらべて意味のある差はありませんでした。重い副作用の報告は、どちらのグループにもありませんでした。</p>
<div class="limit">
<h3>ここまでは言えません</h3>
<p>「効かないと決まった」わけではありません。このレビューは、証拠の確からしさを「低い〜とても低い」と評価しています。ひとつひとつの試験が小さく、途中でやめる人が多く、やり方の書き方も足りない、という理由です。</p>
<p>つまり、判断するための材料がまだそろっていない、という意味になります。しっかりした試験が出てくれば、結論は変わります。</p>
</p></div>
<p class="orig">原文：<span class="en">Ginkgo biloba for tinnitus.</span> Cochrane Database Syst Rev. 2022;(11):CD013514.<br />
  <a href="https://doi.org/10.1002/14651858.CD013514.pub2" rel="noopener" target="_blank">doi.org/10.1002/14651858.CD013514.pub2</a>（コクランは、やさしい要約も公開しています）</p>
</article>
<article class="paper">
  <span class="no">論文 4</span></p>
<h2>突発性難聴に鍼。よい数字は出ているが、そのまま受け取れない</h2>
<p class="hitokoto">28件の試験を集めた解析です。数字だけ見ると大きいのですが、書いた本人たちが「慎重に読んでほしい」と述べています。</p>
<ul class="facts">
<li class="type">まとめて調べたもの</li>
<li>28件・のべ2,456人</li>
<li>2024年</li>
<li>すべて中国国内の試験</li>
</ul>
<h3 class="q">どんな研究？</h3>
<p>ふつうの治療（ステロイドなど）に鍼を足したグループと、ふつうの治療だけのグループをくらべた試験を、28件集めました。鍼だけとふつうの治療をくらべたものも含まれています。</p>
<h3 class="q">何がわかった？</h3>
<p>鍼を足したグループのほうが、「効いた」とされた人の割合が1.18倍でした。聴力の改善も、10.7デシベル大きいという数字が出ています。</p>
<p class="fine">元の数字：有効率 RR=1.18（95%信頼区間 1.14–1.23）、純音聴力 MD=−10.71dB（−12.52〜−8.89）。</p>
<div class="limit">
<h3>ここまでは言えません</h3>
<p>集まった28件は、すべて中国国内の試験でした。やり方の質が低く、患者や調べる人に伏せる工夫（盲検）が足りていません。よい結果の試験ばかりが論文になっている可能性（出版バイアス）も指摘されています。副作用について書いていたのは、28件のうち1件だけでした。</p>
<p>それと、突発性難聴は、なにもしなくても回復することがあります。ですから、くらべる相手の置き方しだいで、数字は大きく変わります。</p>
</p></div>
<p class="orig">原文：<span class="en">The efficacy and safety of acupuncture in the treatment of sudden sensorineural hearing loss: A systematic review and meta-analysis.</span> Integr Med Res. 2024;13:101087.<br />
  <a href="https://doi.org/10.1016/j.imr.2024.101087" rel="noopener" target="_blank">doi.org/10.1016/j.imr.2024.101087</a>（全文が無料で読めます）</p>
</article>
<h2 class="sec">4本を並べて見えること</h2>
<p>食べ方全体と聞こえのあいだには、なにか関係がありそうです。ただ、「これを食べれば聞こえが戻る」という形で確かめられたものは、この4本の中にはありません。いちばんきちんとした試験である葉酸のものでも、差は3年で0.7デシベルでした。</p>
<p>もうひとつ。同じ「論文」という言葉でも、8万人を22年追いかけたものと、質の低い試験を集めたものが、ここには並んでいます。だからこの記事では、毎回「どんな研究か」と「ここまでは言えません」を書いています。</p>
<section class="box">
<h2>英語で読んでみたい方へ：よく出てくることば</h2>
<dl>
<dt>randomized</dt>
<dd>くじ引きで分けた、という意味です。</dd>
<dt>placebo（プラセボ）</dt>
<dd>見た目が同じ、成分の入っていない偽薬のことです。</dd>
<dt>double-blind</dt>
<dd>本人も、調べる人も、どちらをのんでいるか知らない、という意味です。</dd>
<dt>cohort</dt>
<dd>集団を長く追いかけた研究のことです。観察研究にあたります。</dd>
<dt>95% CI（95%信頼区間）</dt>
<dd>数字のぶれの幅です。倍率の話でこの幅が1をまたいでいるときは、「差があるとは言いきれない」と読みます。</dd>
<dt>Limitations</dt>
<dd>論文の終わりのほうにある「この研究の弱いところ」です。ここだけ先に読むのも、ひとつの手です。</dd>
</dl>
</section>
<p class="foot">この記事は、公開されている論文を読んで日本語にしたものです。診断や治療の助言ではありません。急に聞こえにくくなったときは、早いうちに耳鼻いんこう科へ。持病やのんでいる薬がある方は、サプリメントを含めて、かかりつけの先生に確かめてから取り入れてください。</p>
</div>
<p>投稿 <a href="https://new-asakusa.com/kiji/1735/">耳の聞こえと食べもの。英語の論文4本を、日本語で読む</a> は <a href="https://new-asakusa.com">新あさくさ商店街</a> に最初に表示されました。</p>
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